ハピネス 〜女になった私〜



『未希ただいま。今、帰ってきた。』



「ホントに遅かったんだね?お疲れ様!!」



いつもと変わらないノブくんの声。



ホントなら今頃一緒にいるはずなのに・・・


1時間程、何気ない会話を続けると、ノブくんの方から言ったんだ。



『未希、明日も朝からバイトやろ?そろそろ切ろか?』



それはノブくんの優しさ。



分かっているのに寂しいよ・・・。



「今から会いに行ってもいい?」



時間は12時を過ぎていた。



『未希どうしたん?何かあったんか?』



理由なんてないよ。ただ会いたいだけ。恋人なんだもん、当然でしょ?



そう素直に言えればいいのに、言えない私は今もまだ、ノブくんの彼女だっていう自信がなのかもしれない。



「ウソ。ちょっと言ってみただけ。疲れてるのにごめんね。」



臆病な私は、自分の気持ちを隠して逃げてしまうんだ。




.
< 125 / 230 >

この作品をシェア

pagetop