ハピネス 〜女になった私〜



チェックインを済ませて部屋に入るまでの間もずっと舞と拓くんに冷やかされていた。



部屋に入ってノブくんを怒ってやろうと思っていたのに、そんな事は一瞬にして忘れてしまった。



「すご〜いっ!!ナニナニナニ??何この部屋〜!」


ベルサイユ宮殿の様なゴージャスな内装と可愛い家具。窓の外には真っ白な雪景色が広がっている。


そして部屋の真ん中にはでーんと大きな天蓋つきのベッド!!


「すご〜いっ!!可愛い〜っ!!」



部屋の中を走り回る私をノブくんが追いかける。



「未希、ストップ!!ちょっと落ち着こ。」


「え〜やだ〜っ!!見て見て!お風呂も可愛いっ!!」



はしゃぎまくる私の手を捕まえると、ノブくんはそのまま私を抱き上げた。



これはあの有名なお姫様抱っこってヤツ??


もちろん私は初めての経験。



ドキドキしながらノブくんの首に手を回してみる。



「お姫様、お気に召しましたか?」



「うん。ノブくん大好き!!」



フカフカのベッドに寝かされて、甘〜いキスを繰り返す。


本当のお姫様になった気分。



「未希・・・スキーの前に準備運動しとこっか?」



「ダメだよ・・・舞達待ってるよ?」




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