ハピネス 〜女になった私〜

鬼コーチ




「い・・痛い・・・」



次の日、全身筋肉痛のヨボヨボの私は、ノブくんに引っ張られて再びゲレンデへやって来た。



「今日は見学してる・・・」



「アカン!ヘタクソなくせに甘えんな!!」



ノブくんは相変わらずのスパルタぶり。


同じ様に筋肉痛の舞は、拓くんと部屋でゆっくり過ごすって言うのに・・・



「鬼ーっっ!!!!」




それでも付きっきりで教えてもらったお陰で、お昼を過ぎた頃にはだいぶ上達した。



ログハウスでお昼を食べながらの休憩。


「未希、食べ終わったらコースで滑ってみるか?」



「ホントにっ!?でも、大丈夫かな?足とか折っちゃいそうだよ・・・」



「俺がおるから大丈夫やって!」



優しく頭を撫でてくれるノブくんはいつもの優しいノブくん・・・



でも、



「未希、危ないから早よ立てって!」



ゲレンデに戻ると、再び鬼に早変わり。




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