ハピネス 〜女になった私〜
「未希はこれで帰るから。他のみんなはこのままカラオケでも大丈夫?」
カラオケの前まで着くと、舞がみんなに私が帰る事を伝えてくれた。
「あっ俺も帰るわ。明日も仕事あんねん。」
さっき私を助けてくれた男の人。
目が合うとやっぱりニコッと笑ってくれる。
みんなと別れて駅に向かって歩き出す。
一緒に歩いている事が何だか申し訳なく感じてしまうのは、自分に引け目があるから?
「家どこなん?」
「あっ中野です。」
「あっマジで?方向一緒やな。」
駅に着くと彼は迷わずタクシー乗り場へ。
「もう遅いし、タクシーで帰ろな?」
「あっ私はまだ電車あるから。」
「いいやん。乗って行きーや」
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