ハピネス 〜女になった私〜



「あっコンビニが出来てる・・・」



だんだんと近づく実家。



私が生まれて育った家。



「ノブくん、あの家。」



「あそこ?」



「舞の実家。」



「舞ちゃんのかいっ!!んじゃ未希ん家は・・・アレか?」




ノブくんは家の前に車をとめると、バックミラーでネクタイを直す。



「緊張すんな・・・」



懐かしい家。


あの頃のまま・・・



車のエンジンの音が聞こえたのか、お母さんが玄関から顔を出した。



珍しくお化粧なんかして・・・



「未希〜っお帰り〜。」



「お母さん、ただいま。」



車から降りた私達をお母さんは笑顔で迎えてくれた。



「初めまして。三橋と言います。」



「遠いのに、わざわざありがとね。さぁ二人とも入って!」



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