7月7日、逢いたくて


ピクリ、と彼方が反応を示す。


それが答えだとわかっていても問い掛けずにはいられなかった。

「…ちゃんと、言ってよ…。」


空を埋める星屑が、光を降らし彼方の表情を染める。




――もう、逃げないで。

ちゃんと本当の事を教えて。



受け止める覚悟は、出来てるから。






静まり返る、星空の下。

彼方の肩越しに見えたのは、織姫と彦星を繋ぐ天の川。



揺れる瞳に
息を呑むような、沈黙。

こんなに近くに居ても、言葉にしなきゃ伝わらない想い。



二人の想いは

あたしたちの心は、天の川を越えて―――。




「…ずりーよ、お前。」

「え……?」

「何で、今になってそんな事…。」

「彼方…っ、」


ぐん、と縮まった距離。


二人を遮るモノは、何もなくなって。



抱き締められてる、と気が付いた時

言葉は愛に変わった。





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