純愛バトラー
「おい絵理、お前一体何やってんだよ」

「陣! いや……私にも良く現状が飲み込めないのだ。
 何事かと尋ねても、意味の解らぬ返答ばかりで……」

 そう言って、絵理は助けを求めるような視線をこちらに向けた。
 すると、囲んでいた男どもはやっとオレ達に気付いたらしい。

「な、何だねチミたちは!
 め、女神様を連れて行こうとしても、そうはいかないぞ!」
「すみません、もう一枚だけ、写真撮らせてください! この通りです!」

 威嚇してくる男、頼み込む男、さまざまだ。


 うぜぇ。
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