純愛バトラー
「はいはい、お兄さんたち。
 小雪たち、これからこの子と一緒に遊ぶから、撮影会はおしまい。ねっ☆」

 絵理の表情を見た小雪が、素早く男たちを制し、絵理の手を取って輪を抜け出そうとする。

 小雪を見た男どもの目が、キラリと光った。

「よ……幼女がビキニ水着をっ!
 けしからん! だがそれがいい!」
「スク水少女と、あどけない幼女のツーショットが見れるなんて……!
 神様ありがとうございます!」
「一緒に遊んでいるところを、是非写真に撮らせて下さい!」

 ……どうやら小雪もストライクゾーンど真ん中のようで。

 幼女と言われて、小雪は何か言いたそうな顔をしていたが、新たな獲物を見つけたマニア男どもは、さらにヒートアップしていった。
 このままじゃ埒が明かない。

「いい加減にしろお前ら!
 オレの連れに絡んでんじゃねぇよ!」

 オレは二人に群がるマニア男どもを一喝し、相手が怯んでいる隙に小雪と絵理の手を取り駆け出した。
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