純愛バトラー
 言えたら良く言えば勇者、悪く言えばただの痛い奴だ。
 どっちの称号で呼ばれるのも、オレはごめんこうむる。

 絵理の申し出を適当な言葉でごまかし、単に腹が減っているだけと言う事で無理矢理納得させた。

 ただ、それをやってしまった以上、多少の問題が出てくるわけで。
 この料理の山をちゃんと片付けなけらばならない。

 ……………………。

 どう見ても容量オーバーです。
 本当にありがとうございました。

 それでも、オレは根性で自分の持って来た山盛り料理を全て胃に収め、へろへろになりながら朝食を終えた。
 一体何が悲しくて朝からフードファイターの真似事をしなければいけないのだろう。

 いや、元はといえば考えなしに料理を盛り付けたオレが悪いんだが。
< 159 / 401 >

この作品をシェア

pagetop