戦国サイダー
黙って受け取った私を横目に、由惟さんが隣に座った。
「……元気、でしたか?」
「ああ……思李はいまいち元気がねぇな」
無言はあまりにも気まず過ぎる、とありきたりな質問を投げかけたものの、なんか失敗。
ぱっと見ただけでわかるぐらい、私って沈んだオーラ出してるのか。
「ほんとはさ」
へこんでなんかいやしない! と再び強く念じたところに、由惟さんのぶっきらぼうな声が届いた。
でも顔はこっちを見てなくて、開いた脚の上に肘をついて、遠くの空に目を向けている。
「さっき、ここに来るの見たんだ。声かけようか迷ったけど……やめといた」
それはテラスに出たとき……だったと願いたい。
「でもやっぱり気になって来た」
視線だけで由惟さんを見ていたら、目が合ってしまった。
「……元気、でしたか?」
「ああ……思李はいまいち元気がねぇな」
無言はあまりにも気まず過ぎる、とありきたりな質問を投げかけたものの、なんか失敗。
ぱっと見ただけでわかるぐらい、私って沈んだオーラ出してるのか。
「ほんとはさ」
へこんでなんかいやしない! と再び強く念じたところに、由惟さんのぶっきらぼうな声が届いた。
でも顔はこっちを見てなくて、開いた脚の上に肘をついて、遠くの空に目を向けている。
「さっき、ここに来るの見たんだ。声かけようか迷ったけど……やめといた」
それはテラスに出たとき……だったと願いたい。
「でもやっぱり気になって来た」
視線だけで由惟さんを見ていたら、目が合ってしまった。