戦国サイダー
まあたまにはまったりするのも悪くないのかな、ここ数日はなんか色々あり過ぎて疲れたし。



「そういえばさ、昨日」



そうは思うものの、この男と無言でいるのは少々きつい。


いや変なこと言ったらすぐ言い負かされるから嫌なんだけど、家族ならともかく、まだ会って数日の人ではさすがに気まずく思ってしまう。



だから思い切って質問をぶつけてみることにする。



「縁側で……色々あったじゃない? それで刺客がどうの、って言ってたけど」



鬼虎は無言のまま、視線だけ私に向けてくれた。



「命……狙われたりするの?」



よりによってヘビーな話題を選んだな、私。



でも「ご飯って何が好き?」とか「生活には慣れた?」とかの無難で他愛のない話より。



それが真っ先に思い浮かんでしまったのが事実。


 
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