戦国サイダー
第一鬼虎相手に「音楽何聞く?」とか「読書ってする? どんなのが好き?」だなんて趣味の話、出来るわけがない。
ものすごいジェネレーションギャップを感じそうですよ、約五百年の。
それに私は鬼虎のことを何も知らない。
本当に戦国時代から来たのなら、話を聞いてみるのも面白いのかな……と思ったり。
「一度だけだがな」
でもやっぱり聞いてはいけない話題だったかな、と不安になったところで鬼虎の声が耳に届いた。
「一度……」
そして答えをもらったところで、返しようのないことに気づく。
ほんと、私は馬鹿だ。
「十五になる前のことだ。丁度昨日のように寝ておった」
思わず地面を見つめて考えていたら、鬼虎の声が続き出した。
びっくりして顔を向けると、どこか遠くを、おそらくはその記憶を眺めるような表情をしている。
ものすごいジェネレーションギャップを感じそうですよ、約五百年の。
それに私は鬼虎のことを何も知らない。
本当に戦国時代から来たのなら、話を聞いてみるのも面白いのかな……と思ったり。
「一度だけだがな」
でもやっぱり聞いてはいけない話題だったかな、と不安になったところで鬼虎の声が耳に届いた。
「一度……」
そして答えをもらったところで、返しようのないことに気づく。
ほんと、私は馬鹿だ。
「十五になる前のことだ。丁度昨日のように寝ておった」
思わず地面を見つめて考えていたら、鬼虎の声が続き出した。
びっくりして顔を向けると、どこか遠くを、おそらくはその記憶を眺めるような表情をしている。