虹のかなた〜Second Love〜(実話)


智兄は、かなり慌てて家を出たのか髪はボサボサで、仕事用の靴を履いていた



智兄…

迎えに来てもらったあげく、帰りたくないって我が儘言ってごめんね…

だって…神様が今日伝えなきゃ後悔するって言ったんだもん





あたしは半ば強引に智兄の家に入れてもらった


『ほらホットミルク!!ちゃんと髪乾かさんと風邪引くぞ!!全く主任ともある人が自分の健康管理もできんようじゃ駄目やないか』


『あったかい…』


『そりゃそうだ!ホットミルクやからな!俺の特製だぞ』


『…ない。そうじゃない。智兄と一緒だと…あったかいなぁって思って』



いつもと違うあたしに智兄は動揺したのか何度も煙草に火をつけた



『麗奈ちゃん…アイツと喧嘩でもしたのか?』


あたしは大きく首を振った


『あたし…正樹とは何の関係もないよ』


『は???だってあの日…』


『あれは違うの!!誤解!!ずっと言えなくてごめんなさい…本当は、あたし智兄が好き……』




言えた…




たくさん遠回りしちゃったけど、やっと自分の気持ちを伝えることができた














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