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出る時に先生が言った。
「それにしても君は本物の『近藤拓郎』とは性格が随分違うみたいだな。
『近藤拓郎』は誰とも親しくなろうとしないような、まさに孤高というやつだった。
頭も飛び抜けて良かったぞ。
君の話を聞く限り、君の記憶の中の君は全くそうではなかったらしいな。」
さり気なく酷いことを言った。
僕は頭が悪いと。
まあ、それは置いておいて、それだけ性格が違うと成り済ますのが大変ではないのか?
不安に思っていると、
「心配するな。
『近藤拓郎』はそんな性格だったから、話し掛ける奴など殆どいなかった。
もし話し掛けられても無視しておけばいい。」