コピー


「君は感情を持たないのだが、感情を持ったもののコピーなので、感情を持った者のように行動することが出来る。
例えば私と話していて返答することができる。
だから見た目上普通の感情を持った者たちとの見分けがつかない。
いや、見た目だけでなく、検査をしたとしても見分けることは出来ないだろう。
君は感情を持っている者のように動くことが出来るので、君がどんなことをしようと、君が感情を持っていることの証明にはならない。
まあ、感情の仕組みを解き明かしたら別だがな。
そうしない限り君がどんなに『自分は感情を持っている』と主張しても信じてもらえない。」

馬鹿げている。

僕は感情を持っている。

現にほら…、これを証明することは出来ないのか?

「なす術なしだ。
君は感情を持っていないと思われているから、直に処分されることになるだろう。」

まさか…

「私も最善を尽すよ。
私は『お偉い方』とは違う意見だ。」

じゃああなたは僕に感情があることを信じてくれるのですか。

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