続きは、社長室で。
秘密の部屋での言葉が、まやかしへと変わっていく。
あまりに速くて、繋ぎ止めたくても、届かなくて。
星布のように散らばりゆく感情が、止められない・・・
「っ――」
うっすら湧き出るモノを、歯を喰いしばって堪えた。
貴方に縋っていた私を、浅薄だと馬鹿にしていたの?
妾の必死さを、2人で嘲笑っていたの?
私の結婚話も…、彼女に聞いて知っていたクセに。
必死で引き止めてくれたなんて、勘違いも甚だしい。
それでも…、あれほど幸せと思えたのは初めてだった。
優しさに甘えて、笑顔が愛おしくて、香りに縋りついて。
未だに身体は、求めているのに、知っているのに・・・
いまさら私は、どうすれば良いの――?
「っ・・・」
無色に歪む視界を遮るように、俯いて耐えていた。
ギュッ――
すると視界が暗くなり、広い胸へと引き寄せられる。
「だから、言っただろう?
蘭の居場所は此処しかないって、ね――?」
ベルガモットの香りに洗脳されるように、キツく・・・