リストバンド
今の今まで忘れてたのか突然立ち上がったザキさん。
当然のようにガタンなんて音を立ててしまったイスはそのまま床に横たわった。
そのせいで店内中から集まる視線。
特に店員さん達からの視線は痛いのなんのって…。
もう恐すぎていたたまれず下を向いてしまった。
…って、この状況
ザキさんの方がつらいんじゃない?
なんて恐る恐る顔を上げれば、案の定立ち上がったままの状態で固まっていた。
「…ザ、ザキさん」
大丈夫ですか?なんて思いを込めて控えめに名前を呼んでみたら、まるでロボットの動作みたいにこちらに顔を向けた。
冷や汗いっぱいの顔を。
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