リストバンド


…それ?

思わず首を傾げる。

はぁ、とため息をついたハルさんはちょこっとだけ私に近づいて

これ

と、私に向かって手をのばした。


「髪、なんか変」

「へ?変って…」

「あぁ、それ。さっき俺がちょっと弄った」


いつの間にか運ばれてきていた餡蜜を一口掬いながらザキさんが言った。

でも弄ったって

弄られた覚えは微塵もないんだけど…?

とか思ってたらふいにザキさんと目があって

見計らったように何かを口パクされた。


……みつあみ。


あぁ、みつあみしたから後ついちゃったのかな。

なんて思いながら自分の髪に触れてみたら、やっぱり軽く巻かれたような状態。





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