リストバンド
なんやかんやで意気投合したザキさんと私。
こんなことならザキさんの自己紹介ちゃんと聞いとくんだった!
「で、君ら何時までいんの?」
私とザキさんが地面に8を書き始めた頃、お兄ちゃんが気付いたように言った。
顔を上げて時計をみると現在の時刻午後10:58。
お兄ちゃん達がバンド練習して家に帰ってきてリビングに大集合してからざっと1時間はたってる。
そろそろ帰さないと親御さんが…うんうん。
「そうだな…どうする?」
「帰んの?面倒くさい」
「あ、なら泊まっちゃう?」
お兄ちゃんの問い掛けに合わせてひそひそと話し始める三人衆。
しばらくたつと終わったみたいで振り返ってにんまり顔。
っていっても伊佐木先輩は微笑み程度だしハルさんは伊佐木先輩の影に隠れて見えなかったからザキさん限定のにんまり。
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