レインブルー
「来年になったら結婚しよう」
彼と付き合ってからもう何年がたつのだろう。
私が今の高校に勤めてからだから五年になるのか。
なんだか時間が過ぎるのが早い気がした。
かといって私は彼からのプロポーズが早いとは思っていない。
普段は優柔不断なのにむしろ彼の潔い決断力に感心した。
「ありがとう」
それだけいって私は残りのウーロン茶を飲み干した。
「それはいい意味にとっていいのか?」
私は黙っていた。
彼が心配そうに私の答えを待っている。
目の前できらきらと輝くダイヤモンドが私の薬指に通されるのを待っている。