僕達の空

君の空


名前を聞いてからの私は


いうと動揺の隠しきれない

ほどだった。



「千茄もやっと男に興味

もったか!」



「んなっ!?・・・そ、そん
な訳ないじゃん。何言って
んのー莉菜!?」


莉菜の言葉に私は

自分も驚くほどの焦りようだった。




「千茄。素直になりな!?

そんなうそ誰も信じないよ

人を好きになる事は悪い事
じゃないんだよ」






-----------
何か崩れたような音がした

本当の自分はそんなんじゃないんだ。


今の自分は自分じゃない


人に思いをよせるなど

馬鹿げてる。


何かが切れたような感じだった。



そして、今の心を一変して

穏やかに言った。



「莉菜、そんなんじゃないんだよ。

興味があったのは確かだけ

ど好きでもない。


告白しようと思わなければ

付き合おうなんて思わない


恋じゃないんだよ。本当」



「千茄・・・」


莉菜もさっきまでの明るい

声とは違い低く私を呼んだ




――――

そうこれは恋じゃない。


心配してくれる莉菜の気持

ちもわかる。



でもね大丈夫だよ、莉菜


私はね恋なんかしない


恋しなければ、傷つかないでしょ



こんな私でごめんね・・・








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