【子供に読み聞かせたくない童話】かなしいピエロ
ふたりのとっくんがはじまって、いっかげつがすぎました。

いつのまにか、しょうじょとピエロくんは、ふたりきりになるじかんがおおくなってきました。

あるひのかえりみち、しょうじょはピエロくんにいいました。

「そろそろ、みんなにみてもらおうよ」

「え?」

「ピエロくん、すごいれんしゅうしたもん。きっとだいじょうぶだって」

「で、でも、まだこわいから…」

「じゃあ、ふあんをけすおまじない」

しょうじょは、ピエロくんのおでこに、やさしくキスをしました。

「どう? まだこわい?」

「………」

ピエロくんのかおは、すこしあかくなりました。
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