【子供に読み聞かせたくない童話】かなしいピエロ
かえりみち、ひとりになったピエロくんにきゅうにふあんがよぎります。

『あした、もししっぱいしたらどうしよう…』

『せっかくここまできたのに…』

『………』

がんばってくれたしょうじょのためにも、ピエロくんはなんとかしなきゃ、とおもいました。

「よし、ひとりでれんしゅうしよう」

ピエロくんは、いまきたみちをひきかえし、サーカスごやへとむかいました。

まわりにはだれもいない、まっくらなサーカスごや。

あついぬののカーテンをあけ、なかにはいります。

そこでピエロくんがみたものは、しんじられないものでした。
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