5分100円 コインランドリー
細い路地を抜け。

駅付近の古民家の脇を通る。


田舎道を、ただひたすら歩く。

道端に猫が日向ぼっこしていた。

暖かい日差しが心地よいのだろう。

なんとも、うっとりした表情が憎たらしい。

民家の庭に干してある、洗濯物が風でなびいている。


のどかな景色。

田舎の香り。

草の音。

道端にあるお地蔵様。

小さな小高い丘の上に、母と祖父母は眠っている。

ここは、祖父母もお世話になった、ウメおばあちゃんが教えてくれた。

さわやかな風が、通り抜けた。

辺りの草花が一気に騒がしくなった。

木々の間から差し込む、日差しが気持ちよい。



花を手向け。

風が少し吹いている。

お線香に、火があっという間に付いた。

手を合わせた。


一連の作業を終え、疲れた。

少しの休憩。

木の根元に座った。

風が、やさしく包み込んでくれた。

祖父母を思いだした。












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