涙恋~RUIRENの魔法~
「初恋?
ほんとに?
なんか感激だな~」


先生は、バイクにカギをさした。


「帰り気を付けるんだよ。」


ヘルメットをかぶろうとした手を
思わず掴まえた。


「先生を偶然見つけたあの日
高校見学の日・・・・・
忘れかけてた初恋が眼を覚ましたの。
先生にまた会いたくて
この高校を受けたの。
入学して毎日
先生を見つけるのが私の日課で
先生と話ができると
幸せだった・・・・・・
先生に会うたびに・・・・
好きになるの・・・・・・・・
切ないの・・・・・・・・・・
気持ちがどんどん溢れて溢れて
切なくて・・・・・・」


「亜恋・・・・・」


「先生が好きなの・・・・・
先生のそばにいたいの・・・・・・
ダメ?
先生は私のこと好きになってくれる?」



「ちょっと・・・
ちょっと待って・・・・
亜恋ちゃん・・・・・・
俺は・・・・・・・・・・
俺には・・・・・・・・・・・・・・・・。」



「だめなの?
先生・・・・・・?
私先生を・・・・・
先生を抱きしめてあげたいの・・・・・」

言葉がとまらなかった。


先生は何度も何度も
何かを言いかけてたけど
先生の言葉を私は遮った。
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