涙恋~RUIRENの魔法~
「座れ。」
父の顔が厳しかった。

「おまえにも話しておく。
中村が学校をやめた。
おまえとの関係がひろまった今
もう教師としては
いられない。
処分はどうでるかわからんけれども
きっと免職だろう。
自業自得だが
引き込んだおまえも同罪だ。
どうするんだ?
後ろ指差されて学校に通うのか
行かないのか・・・・・
行かないやつに金は払えない。
学校からも退学を進められている。
俺らもそうするべきだと
思うが?」

「彼がいない学校になんの
興味もありません・・・・・・
やめます。
私も責任を取ります。」

優が教師をやめた・・・・・
わたしのせい・・・・・・

「そうしてくれ。
世間なんんてそんなもんだ。
おまえのこれからの人生にこの汚点は
一生付きまとう。
゛先生と不倫した生徒゛
おまえは一生背負っていけ。」


「はい・・・」

母が泣き崩れた。

「夫を奪われそうな妻の気持ちに
なったことはないの?
増してや妊娠しているのよ?
亜恋は
人のこと考えられる子だって
ずっと言われてきた。
おかあさんがその立場だったら
あなたを絶対許せない。
情けない・・・・・・
妻の敵よ!!
鬼よ、悪魔よ!」
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