涙恋~RUIRENの魔法~
後ろでまた歓声がわいた。

「ナカ~~~~」

「ひさしぶり!!」

いいな~友達って・・・・・

「四季、元気だった?」


「バカ心配したんだから」
さっきの女性の声が震えた。


私は背中でその声を聞きながら
聞き覚えのある
笑い声をさぐった。


「今日は、誘ってくれて
ありがとうな」


私はゆっくり後ろを振り向いた。
聞き覚えのある声は錯覚だった。
さっきの女性と目があった。


女性はにこやかに笑顔で
会釈した。
私も返した。


「金もう落ちてないか?
おまえも変わってねーな~」
男の人たちはしゃがんでお金を拾って
いる様子だった。



「亜恋、急ぐよ~」
香が呼んだ



あ、ゴメン~」
私は慌てて走った。


立ち上がった集団に
優がいることには
気がつかなかった。
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