涙恋～RUIRENの魔法～

母と妹

「ただいま～」


私は加恋の後に入っていった。


「ただいま・・・・」


「亜恋、ちょっと座りなさい。」
とうとう母のお小言が始まった。



「帰り遅くないかな、最近。」

「ごめんなさい、ちょっと友達が
できたから・・・ついつい話込んでて。」

「今回の講習、あなた成績上がらないでしょう？
だから、今日先生にお電話したのよ。」


　　まじ？

「先生も言ってたわ。
身に入ってないって、授業中も
ボーーっとしてて
あなた居残りとかもしないで
すぐ帰るって・・・・
それで帰ってくるのがこんな時間？
一体何してるの？
ほんとなら、もう受験に向かって
スパートかけている時期でしょ？
あんなことがあって
一年ぼうにふってるんだよ。
無駄な事しないでちょうだい。
勉強しかあなたには
誇れることは
ないでしょう！！」


　　勉強しか・・・・？

「あんな騒ぎおこして
後ろ指しかさされない汚点の人生
私だって、あの頃
白い目でみられた人たちに
おかえししてやりたいのよ。
T大に絶対合格してよ。
あなたにはそれしか
人生のリベンジはないから。」