涙恋~RUIRENの魔法~
自転車の飛び乗って・・・・・・・
月がきれいに光ってるのは
今日の雨のせい・・・・・・?



泣いたら
なき濡れれば
キレイに輝けるのかな・・・


母と加恋の笑い声が聞こえる気がした。



孤独感・・・・


母はこういう状況になったことを
恨んでいるんだろう・・・・
見栄っ張りなところがあった人だったから
後ろ指さされた
あの頃がつらかったんだろう


加恋だって
こっちに転校してきたこと

愛斗が私を好きなこと・・・・・


家族はみんな私を嫌いなんだ・・・・・・



病院に行こう・・・・
もうどうなったっていいから
ここに私の居場所もないし
優と一緒にいれるのが私の幸せ



「亜恋?」


コンビニから出てきた愛斗に
呼び止められた。


「どうした?」


自転車を降りた。


「帰ったんじゃなかったか?」


「家には帰らない・・・・・」

泣きじゃくる私を愛斗が優しく
抱きしめてくれたから
私は、また愛斗に甘えてしまう・・・・・


「亜恋・・・・・
泣いてばっかりだな・・・・・・」


愛斗の逞しい体が
私をすっぽりと包み込む・・・・・
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