涙恋~RUIRENの魔法~
おねえさんの巧みな口調にすっかり母は
簡単にだまされた。
おまけに、10時くらいに帰るというのを


「まっくらだから、お泊りしてもらっても
いいですよね?
うちなら、全然かまわないし
もうあんまり会えなくなるし
私、友達がいる方じゃないから・・・・」


そこに母親が現れて
匠な話術


私はお泊りすることになった。


幸いなことに
匠な口調に母は連絡先も聞かずに
安心して電話を切ってくれた。



電話を切ったら
愛斗が

「どんだけ、若作りな声だよ~
キモイわ~」

と笑った。


「亜恋ちゃん、お泊りにしてあげたんだよ。
感謝しなさいよ、マート!!」


「何言ってるんだ~」
愛斗は真っ赤になった。


みんなで爆笑した。



  楽しいな・・・・・・
  これが家族・・・・・・



悲しい気持ちが少しだけ救われた。
愛斗の小さい頃の話や
両親のなれそめを聞きながら
食べる食事は
とっても美味しかった・・・・・・
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