涙恋~RUIRENの魔法~
雪の山ができている庭を指さして

「あの下には、芝生があって・・・・
って、今じゃ伸びきってて
手入れもしてなくて・・・・
優がいたころは、芝の手入れをしながら
優が、必死で練習していた
リフティングが何回できたとか
ドリブル突破したとか
ここに母さんと座って
家を出ていくまで楽しませてもらった。」



「亜恋ちゃん、この表札は優が
作ったの・・・・中学生のころね・・・・」



私は両親が話す優の生きてきた証を
聞きながら胸がいっぱいだった。



玄関の広いホールには
バスケットゴールがついていた。


「バスケでもやるかな~」とか言って
ここに勝手につけちゃって
うるさいったらなくて・・・・」


「おじゃまします。」


私のことがあって
敷居が高くて帰れなかったんだろう


  ごめんね・・・



リビングに入って一番に飛び込んできたのは
優の小さい頃からの
サッカーの写真やトロフィー
賞状・・・・がアトリエのように飾ってあった。



「うわ~~~~」


思わず声をあげた。
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