涙恋~RUIRENの魔法~
「俺を見て・・・・・」
愛斗の唇が私の唇に重なった。


頭が噴火しそうなくらい
ドキドキした・・・・・


緊張感で心臓の音が聞こえそうで
恥ずかしかった。


唇を離して愛斗が言った。

「やべー俺の心臓、早すぎて壊れそう。」


私はそっと愛斗の厚い胸に耳をあてた。


「ほんと!!」

そして私も自分の心臓に手をあてた。



「何してる?」



「私の心臓も同じ速さだよ・・・・・
一緒に脈打ってる・・・・・」


「同じ速さで?」


「うん・・・・・」


私は目を閉じた・・・・・
ドク・・・ドク・・・ドク・・・



「愛してる…もう我慢しないから…」


また鼓動が速くなった・・・・・・


返事ができない代わりに
愛斗の手をぎゅっと握った。


愛斗の胸の音を聞きながら
いつしか眠ってしまった・・・・・・
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