涙恋~RUIRENの魔法~
ヒューヒュー
からかう声にも愛斗は動じず



私は、先生の前に立った。




「愛斗、おまえいつまで嶋村の手にぎってるんだ?」


ふと下をみたら
しっかり愛斗の指がからまっていた。


「ちょっと!!」

私は慌てて振りほどいた。
  

  私は加恋の心が
  穏やかではないことを恐れていた。


「嶋村、そんなほどき方したら
愛斗立ち直れないぞ、同情するぞ。」

先生が言ったから
大爆笑になった。


愛斗は、少し寂しそうだった。

あのキスのあとだったから
愛斗を傷つけたかもしれない。
でも 加恋を傷つけたくはなかった。


加恋がどんなに
この恋を大事にしているか


私は知ってるから・・・・・・


そして私は、恋をすることに臆病になっていた。


愛斗の魔法は、かかりが早い・・・・・・
もうキスまで行った。


私の心が



全部 愛斗になった
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