涙恋~RUIRENの魔法~
恋心
「痛いか?」


「うん。」


「ごめんね・・・・重いでしょ?
見てたんだね。かっこわるい・・・・・」


「おどろいたよ。
らしくないからさ・・・・・」


愛斗の背中は大きかった。


「どうしても聞きたいことがあったの。
たしかめたいことがあったから・・・・・」


しばらく無言になった。


「最悪・・・・・
血は出るし、恥かくし・・・・・
みんないたんでしょう?
加恋も・・・・・・」


「うん・・・・・・・」


「最悪・・・・・・」



「亜恋は、まだコーチが好きなのか?」


「わからない・・・・・
もう会うこともないと思ってたのに
どうして会っちゃったのかなって
なんかね・・・・・
この再会が何かを意味してるんじゃないかって」


「コーチは追わないでほしいんじゃないか?」


わかってる・・・・
涙がまた流れ落ちる。


「亜恋は、まだ終わってないんだ。」


「会って聞きたいの。
離婚したって本当なのかって・・・・・」


「もしさ・・・・
離婚したんだとしたら
亜恋はどうしたいの?」


「・・・・ユウくんと一緒にいたい・・・・・」



愛斗は歩き続ける。


「俺は、まだ亜恋を諦められない。
だから、俺は俺のために
まだ終わらせない。
いいだろう?」


「加恋は、好きなのよ。
愛斗のこと・・・・・・」


「知ってるけど
俺は亜恋しか見えないから。」


家が近づいてきた。


「俺、魔法使いなんだよって
言ったろう?
俺のこと好きになる魔法は、亜恋には
なかなかかからないけど
亜恋を元気にはしてあげられるよ。」
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