鏡の中の彼と彼女  ~第一章~
『何か質問はありますか?』


と言われて私は


「裏方の仕事でも良いのでこちらの会社で働きたいです」


と言ってしまった


あまり顔を上げなかった弟さんが


ほんの一瞬


微笑んだ顔は


あの時と同じ


太陽の笑顔だった
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