tone
すると奏ちゃんは急に思い付いたかのように、


『そうだ。


歌音の音感テストをやろ♪』


と言い出した。


『音感テスト?』


『そう。


歌音は元々、絶対音感を持ってたんだ。


だからそれが衰えてないかのテスト。』


絶対音感……。


あたしには縁のない物かと思った。


『絶対音感って衰える物なの?』


『まぁね?


今は訓練したら誰でも絶対音感持てるし、衰えるんじゃない?


最も自分は衰えた事もないし。』


とペロッと舌を出してきた。


『え?


もしかして奏ちゃんも絶対音感を?』


『そ。

最も訓練して出来た物だけど。


歌音のは生まれつきらしいよ。』


『へぇ~。』


『そう言う事!!


とりあえず始めるよ!!

まずは聞いた音が何かを答えてね?』


と、奏ちゃんはポーンとピアノを鳴らした。


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