甘いあまい☆マーマレード
「夏木先輩は――」
「惺でいいよ」
“夏木”という言葉がむず痒くて、“サトル”でいいよなんて言ってしまった。
ガラでもないよな
「……はい、惺……先輩は、大学に行ってもサッカー続けるんですか?」
「うん、続ける サッカーは俺にとって命の次に大切にしてるものだからね♪」
「夢があるのっていいですね」
彼女は、ちょっぴり悲しそうな微笑みを浮かべる。
「柚朱ちゃんは? 夢ないの?」
「先輩のように打ち込めるものは……」
「大丈夫だよ、いつか見付かるって♪ 焦る事ないよ。さて、そろそろ次行こうか」
「はい」
俺の言葉で少しは元気にする事が出来たのか? 悲しそうな顔は消えていた。
それからお昼まで休憩を重ねながら、ジェットコースター・バイキングと合わせて5つは乗ったかな?
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