竜の国Ⅱ




「大丈夫。必ず守るから。」



耳元で囁かれるよく知った声。



無意識に強張っていた身体から

余分な力が抜けていく。



なにがあっても大丈夫。



そんなふうに思わせてくれる。



「・・通行証が偽造ってバレたのかな。」



「今まで見破られたことはないんだけどね。

だけど声と足音はこっちに向かってる。」








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