藤色アイルランド

武道館ライブ達成!?歓喜と狂喜のコンチェルト~ハーヴェスト~

「オイラ達じゃなくてハーメルンが降りるってどーゆーこと?」
「こーゆーことだ。これ見てみ。」
ハーメルンが1枚のチケットを見せた。日付は今日、会場は武道館、スタート時間は・・・ハーメルンがライブを始めた時間じゃないかジャマイカ。ライブアーティストは、ブレーメントンコツズ・・・、・・・って・・・、俺達!?







ちょっと待てよ、今日ここでライブしてんのはハーメルンであって俺達じゃない。なのにどーしてアーティストが俺達なんだ?
「そのことは私が説明してあげる。」
その声に振り返ればサンドリヨンが壁に寄り掛かって立っていた。
「これはもともと貴方達のための企画だっさのさ。一時期実力が落ちた時期があったでしょ?武道館は夢のまた夢って思ったからさ。素質は武道館に行くには充分なんだけど実力がねぇ。それでね、もしかしたら武道館のこと忘却の彼方へ飛ばしてるんじゃないかって思って火をつけてみようって思ったのさ。あ、ハーメルンのチケットに見えたのは魔法でそう見せてたからね。そしたらさ、やっぱり期待以上の活躍を見せてくれたね。1年と半年で武道館いくとかそういないよぉ。それに、武道館まで全面バックアップもあの時約束したしね♪」
そうか・・・、サンドリヨンとハーメルンは俺達の火付け役を演じてやがったのか・・・。
フッ・・・、ここまでお膳立てされちゃ燃えんじゃねぇか・・・!
捩じりハチマキ気合100倍
って歌詞はあるがマジその状態だぜ。
「おぉし!サンドリヨンにハーメルンの思いをムダにしねぇで気合入れてこうぜ!!」
俺のこの一言に3人は不敵に笑い頷いた。
「行くぞ!」
「おぉ!!!」
舞台裏で俺たち6人は円陣を組みブレーメントンコツズ4人はステージへ立った。
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