キスに恋して…1
教室に入るまで繋がれた手


良平の暖かい感触がまだ残っている


良平と離れて少し寂しく感じた私


席について、その手をジッと見つめて、頬に当ててみた


まだ暖かい…


良平に触られてるような錯覚を起こして恥ずかしくなる


それを横で見ていた良平は少し笑いながら言った


「おい!何やってんだ?」


「ん?」


私は頬に手を当てたまま良平の方を向いた


「アホ…」


照れながら焦る良平を見て気付いた


きっと今の私はトロ〜ンとした顔をしていたに違いない





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