キスに恋して…1
カチャ


「お待たせ」


そう言って直哉は私に飲み物を持って来てくれた


「ありがとう」


暖かい紅茶…


アールグレイの香り


良平のことでバカみたいにショックを受けた私の中に直哉の優しさがスッと入って来た…


「美味しい…」


「だろ!」


「ごめんなさい」


「何が?」


そうやって惚けるのは、私の為?


「ううん…何でもない」






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