【企】君の手をずっと。
「ちゃんと、智也くんと話すんだよ。後悔してからじゃあ遅いから。逃げないで、向き合いなよ」
智也はもうすぐいなくなる。
簡単に会えなくなる。
嫌だよ、このまま話さないままで行かれるの。
だけど、今更どうしよう。
「美月。美月が今、どうしようって思ってるってことはきっと、智也くんも思ってると思うよ。
きっと、同じ気持ちだと思う」
「久美...」
ーーガラガラッ
保健室のドアが開く音がした。
「頑張れ、美月」
そう言って久美は立ち上がった。
「えっ、帰るの?久美」
彼女はイヒッと笑って、指差した。
その手の先にはーー