【企】君の手をずっと。





そんなあたしの気持ちも知らずに、智也はあたしに気付いて手を振る。


あたしの元へと駆け寄ってきた智也。


『美月、どうした?』


その時、あたしはもうイライラを止められなくて。


「ちょっと来て」

智也の手を掴んで教室から引っ張りだした。


『ちょ、美月?どーしたんだよ』

なにがなんだかわからない様子の智也。






大事なことを一番に言ってくれなくて寂しかった。

そして馴れ馴れしく智也に触れるクラスメートの女の子へ嫉妬。



もう、やだあたし。




< 8 / 22 >

この作品をシェア

pagetop