恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~
所長より10才上の既婚者の先輩が、ある日百合をついたての陰に呼び出した。

「あなたどう言うつもり!?
所長が迷惑してるのわからないのっ!?」

百合は黙ってうつむくばかりだった。

後で所長と二人きりになった時、

『所長……、お聞きしたい事があるんですけど……。』

「なんだい?」

『私……所長になれなれしくしてご迷惑かけてますか?』

「急にどうしたの?
僕は迷惑なんてしていないよ?」

『言われたんです……。』

所長のデスクの端っこにおでこをつけてしゃがみ、涙で目がうるんだのを隠したら、所長が手を伸ばし頭を撫でてくれた。

「気にすることないよ。
逆に僕は嬉しいよ。
今まで通りの君でいいんだよ。」

『本当に?
ありがとうございます。』

「ほら、ハンカチ。
涙を拭けよ。」

百合は泣き笑いしながら所長と笑った。
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