恋の破片(カケラ)~ラブ&ピース~
朝は所長の机にお花を飾る。

白いトルコ桔梗の花の時はヒットして、

「それ、何の花?」

『トルコ桔梗です!』

「僕、それ好きだよ。」

『そうですかぁ?』

百合は嬉しそうににこにこした。

誰かが遮るまで、見つめあってニコニコしていた。

仕事はノルマだけをこなせばいい。

朝の朝礼が終わったら、皆で所でダラダラするか、近所の喫茶店で皆でモーニングがお決まりだった。

昼だけ任された職場を回り、午後に少しだけ活動して、営業所に戻る。

特別な事でもない限り、一番最後に所長が帰るまで所にいて、所長が立体駐車場から車を出して乗り込むまで見ていて、手を降ってお見送りをしていた。
< 7 / 245 >

この作品をシェア

pagetop