幼なじみの友達
「おい!お前ら起きてるかぁ?」
校門に立っていた先生に声をかけられたが,いつものことだ。
「たぶん起きてるよ~」
夏が半寝の状態で答える。
私も眠たくてしょうがない。
なんだか人だかりができている。
私たちはノロノロ近づいて行った。
「なぁ~何かあるの?」
夏が誰か知らない男子に聞いている。
「新しいクラスの張り出しだよ。お前は一組だな。」
そっかー今日私たちは二年生になったんだ。何だか実感わかないな。
「私は…。私も一組だ。」
また夏と同じクラス。本当に腐れ縁だな。今年もまた一年夏と過ごすことになった。
「お前も一組じゃんか!!同じクラスだな~」
「何か嬉しそうだね。気のせい?」
「別に嬉しいってわけじゃねぇしッ」
夏は素直じゃないなぁ。私は知ってるもん。夏が嬉しい時どんな顔をするか,悲しい時どんな顔をするか。
これだけ長い間一緒にいると嫌でもわかってしまう。
癖とか好きなもの。タイプまで…。