幼なじみの友達

「おい!お前ら起きてるかぁ?」


校門に立っていた先生に声をかけられたが,いつものことだ。


「たぶん起きてるよ~」

夏が半寝の状態で答える。
私も眠たくてしょうがない。


なんだか人だかりができている。
私たちはノロノロ近づいて行った。


「なぁ~何かあるの?」


夏が誰か知らない男子に聞いている。


「新しいクラスの張り出しだよ。お前は一組だな。」


そっかー今日私たちは二年生になったんだ。何だか実感わかないな。


「私は…。私も一組だ。」


また夏と同じクラス。本当に腐れ縁だな。今年もまた一年夏と過ごすことになった。


「お前も一組じゃんか!!同じクラスだな~」


「何か嬉しそうだね。気のせい?」


「別に嬉しいってわけじゃねぇしッ」


夏は素直じゃないなぁ。私は知ってるもん。夏が嬉しい時どんな顔をするか,悲しい時どんな顔をするか。

これだけ長い間一緒にいると嫌でもわかってしまう。

癖とか好きなもの。タイプまで…。

< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop