Rainy-Rainy
「お前が俺に謝って何になる?」

「それは…」

「何にもならないだろ。先生が事故に遭ったのはお前らのせいじゃねぇし、仮にそうだとしても、俺に謝ってどうする」


……無意味なんは分かってる。

恭兄に謝っても意味ない位、分かってる。

でも、他におらんねん。

静香は聞いてくれんし、晶人さんはマトモやない。

二人がウチの罪を認めてくれへん限り、ウチの償いはただの一人相撲なんや。


「ホンマ苛々する」

「何怒ってんだよ。あんま気が短いと早死にするぞ」


お前が怒らせてんねん。

あームカつく。

こんなんの相手したんが、そもそも間違いやったんや。


「おい、どこ行くんだよ」

「ウチ、学生やで。学校以外ないやろ」


止めて来た恭兄の手を払う。

こんなん相手にしてるんやったら、さっさと静香の側に行った方がマシや。

時間も時間やし。


「千鶴!まだ話は終わってない」

「煩いな。ウチは急いでんの。恭兄みたいに学生ニートしてへんねん!」

「ニートって…」


ウチ、知ってる。

二年前からロクに学校行ってないって。

テストとかは遊姉が無理矢理引っ張っていってるらしいけど、他はずっとサボってるって。

……それも、ウチのせいや。


「千鶴」

「うっさいボケェ!!」


八当たりに力一杯ドア閉めて、恭兄から逃げ出した。

……何やってんのやろ。



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