Rainy-Rainy
一度気になると、どうにも、無い事が気になって仕方なくなってしまう。

いつもあるものが無いと、こうも落ち着かないものなのか。


「どうして……どこにいったんだろう?おかしいな」


あまり散らからないように、といっても既にかなり散らかているんだけど。

部屋の中を捜し回る。



でも、眼帯らしいものは出てこなかった。


「ここじゃないのかな」


そういや、着替えさせられてるけど、制服も無いや。

どこかに一緒に置いてるのかな?

勝手にうろつくのは気が引けるけど、別の部屋も探してみようか…。


私は、足元に散らばる様々な物を避けながら、部屋のドアノブに手を掛けた。


「ん…?」


今の既視感、何だろう?

……まぁ、いいや。

今はそんな事より、眼帯眼帯。

ドアをそっと開いて、頭だけ覗かせて、薄暗い廊下の様子を確認する。


「えーと、こっちは……リビングかな?」


そっと窺ったリビングの方から、微かに人の気配がした。

けれど、ドアは開け放たれたままのリビングは、カーテンも閉めきられたまま薄暗く、僅かな物音もしない。


私はそっと忍び足で、リビングへと忍び込んだ。

何だか、悪い事をしているみたいでドキドキする。


「あれ…?」


変だ。

また、この既視感…。


「うーん、こんな家、知らないと思うんだけど」


首を傾げながら、リビングの真ん中にある、ソファーの所まで行く。


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