美女で野獣


紀奈はボクの上着を取り、綺麗に汚れを取る
「で…何しに来たの?」
紀奈は目をあわせようとしない

「着信拒否の理由を聞こうとおもって」

紀奈の手がぴたりと止まる

「そらさないで…ボクを見て?」


「ごめん…ごめん…」
「紀奈?」

それから紀奈は昨日ボクと別れた後のことを話してくれた

「実は、お父様が帰ってきてて、今は私室にいるんだ。」
イツになく紀奈の瞳には落ち着きがない。

何かにおびえているような感じ

「お父様がどうしたの?」

「お父様、2年に1度帰ってくるかどうか分からないくらいだからあんまり気にしていなかったんだけど」

「…紀奈のお父様の仕事って?」



「石油王」




「…」




「はあッ?!」


「で…隼人殺されてしまうかもしれない」
「……」

なんとリアクションすればいいんだろう?
こんなの学校で教わっていないよ…




「お父様は私の気持なんて分かってくれないの。将来有望で金持ちでかっこよくて…とにかく完璧な人とじゃなきゃ結婚させてくれないの。」

それってボクが完璧じゃないって言いたいの?
地味にショックがでかい…

「でも…」
「でも…?」

「私は…隼人のコト好きだからッ」
「き、な…」

紀奈の頬は林檎みたいに真っ赤に染まった

「こっち見るなっ恥ずかしいから!!」

バキバキッ

お決まりの…。

とんッ…
紀奈の右手が床に落ちた

ボクは紀奈に口付けをしていた

「はや…とお…?」

ボクは傾けていた顔を戻す

「紀奈…ボクも好きだよ」


いつだって紀奈のことを考えている。大好きな大好きなボクの紀奈



「そんなこと…言わなくたって分かってる」
そういうと紀奈はボクの大好きな微笑むを見せた



以心伝心ってヤツだよね



言葉にしなくたって気持ちは伝わってる


そう…いつだって
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