美女で野獣


「だからッ私は隼人の事が好きで、わたしと隼人は付き合ってるんです!」

さっきから何度も同じ話を繰り返している
いい加減嫌になる

早く隼人に会いたい
目の前にはお父様

とても居心地の悪いお父様の私室

めったに家にいないくせに掃除は毎日しっかり執事にやらせて…

バカみたい

こんな部屋要らないのに


ジイも…私を裏切りやがって…
あんなヤツくびにしてやるわ

「おまえは桜橋グループのトップになるんだぞ?!今はお前の母親がやっているが、2代目はお前なんだ」

お父様はいつだってそう。
口を開けば難しい話ばかり…
そんなのしったこっちゃないっつーの!


私は私の道を歩いて、隼人と結婚して幸せな家庭つくんの!!

「あいつとは別れるんだ」

あまりにも軽々しくさらりと言うからお父様を蹴っ飛ばそうかどうか迷った

蹴りORパンチ?


「ふざけないで下さいお父様ッ!」
「ふざけてんのはおめーだッ!」


お父様は椅子から立ち上がりバックの中をおもむろにごそごそあさる。

そして私の目の前に黒いファイルらしきものを置いた

「なにこれ…誰よ?」
やばッ…お嬢様コトバッ!


「なんですか?これは。誰ですか?」
幸い一発目は聞こえてないみたいだ。ふう


「お見合い相手だ」
お父様は胸ポケットから煙草を取り出しライターで火をつけた

「お見合い相手ぇッ?!」
自分でもビックリするぐらいの馬鹿でかい声

お父様は目ではしたないぞビームを送ってくる


見合い相手って…なんだこのピンとこねえ顔は…

「T大卒の弁護士だ。両親は大手車メーカーの社長。言うことないだろ?」


大有りぢあこンのくそジジイッ!

所詮お父様は地位と名誉とお金があればそれでイイだけじゃない!!
はらわたが煮えくり返ってるわッ!

「日程はーガタンッ
「今度聞きますわお父様ッ!」
私はうざいんだよオーラを体中から放ち椅子をどかし、ドアに向かう

「まて!紀奈!父さんはお前の幸せを思って…」


「お父様の思う私の幸せってなんですか?」

言ってやった言ってやった!ふんだ!

お父様は楽しいのかしら?自分の娘をあんなヤツと結婚させて!

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